今月の逸品

ただいま展示中の「今月の逸品」

名水を湛えた土器

~Is there time enough for peace

But the lily of the valley doesn`t know~

Qeen Lily of The Valley

(平和の時は訪れるのだろうか

だが、"谷間のゆり"は知る由もない...)

貫井南復元個体新道大01re.jpg

縄文土器 深鉢

縄文時代中期(約5,000年前)

貫井南遺跡(小金井市貫井南町)

縄文時代中期の集落立地といえば、丘や段丘崖の上というイメージを抱くが、この土器が出土した貫井南遺跡は、地元でハケと呼ばれる国分寺崖線の下に立地している。

その理由は、恐らく崖際から湧き出す豊富な湧水にあったのだろう。西隣の国分寺湧水群は、環境省の名水百選にも挙げられている。

展示のこの土器も、その清らかな水を湛えることで、当時の人々に、より穏やかな暮らしを供していたはずだ。まるで、ハケ下にひっそりと咲く野の花のように。

次回の更新予定
次回の更新は4月下旬頃を予定しています。