今月の逸品
現在展示中の今月の逸品
ナンデくんの親戚集合!
時の流行りを反映し
土器も世代を重ねます
縄文土器 深鉢
縄文時代中期前半(約5,000年前)
多摩ニュータウン№72・795・796遺跡
(八王子市堀之内)
去るVol.100では、今年度企画展示の案内役・ナンデくんの「兄弟」をご紹介したが、今回はお正月ということで、隣町の「親戚」に集まってもらった。
左の土器にはぐるりと一周、人体のようにも見える、渦巻とX字状の文様の組合わせが3つ並んでいる。中央の土器にも3つのX字状の文様があり、そのうちの1つには「頭」にあたる位置に渦巻文様が付き、人体様になっている。そして右の土器には、まるでナンデくんの上半身のような文様が。
いずれも「勝坂式」と呼ばれる土器だが、形態などから、左の土器はナンデくんとだいたい同世代のいとこ、あとの2人は約150歳年下のひ孫(?)と考えられる。ナンデくんほど具象的な人体(?)表現ではないが、丸い顔とバンザイポーズに、同じ血筋を感じないだろうか?
皆様もこれを機に、親族との団らんを楽しんでみては。
令和6年度企画展示案内役 ナンデくん
次回の更新予定
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