今月の逸品
過去に展示した今月の逸品
孔の先に見えるものは?
これらの木製品とかけまして、
"最近の若者文化"と解く
そのこころは
オジサンには「何を考えているか分かりません。」
木製皿・曲物底板の二次加工品
奈良・平安時代(約1,200年前)
多摩ニュータウンNo.107遺跡(八王子市松木)
これらは皿や曲物の底板として作られたものだが、後から中央に孔が穿たれてしまっている。これでは容器としては使うことが出来ない。皿や底板など、素材となった器種は違うが、形状はどれも円盤形である。孔の穿ち方も断面形状もまちまちだが、貫通部の孔の大きさもほぼ同じである。これは同じ意図のもとで何かの部材に加工したものと考えられる。
しかし、いくら孔を凝視したところで、その用途は杳(よう)として知れない。
※(孔の形状については下画像をご参照下さい。)