今月の逸品
過去に展示した今月の逸品
もう一人のナンデくん
「波の谷間に命の花が
ふたつ並んで 咲いている」
星野哲郎作詞「兄弟船」
縄文土器 深鉢
縄文時代中期(約5,000年前)
多摩ニュータウンNo.46遺跡(多摩市諏訪)
今年度企画展示のキャラクター『ナンデくん』。
実は、同じ遺跡にもう一人兄弟がいる。
それが、眼前の彼。
ただ、ナンデくんが「お手上げ!」の万歳ポーズなのに対して、こちらは「ファイト!」ポーズ。
しかも、手先はタコのようにクルリと丸まっている。
これは、二人の性格の違い?
それとも描かれた場面の違い?
さらに、この土器、左側面に割れ口の両側を結び合わせるために開けられた穴が認められ、補修してまで使い続けられた上、最後は下半分を打ち欠いて住居の炉の囲いとして再利用されていた。
どうやら、縄文人たちも「ナンデくん」が大変お気に入りだったようなのだが、そこまで執着したのは「なんで!?」
次回の更新予定
次回の更新は4月下旬頃を予定しています。